今回のフレーズは、厳格なルールや厳しい処分を緩めるようなイメージをすると覚えやすいかもしれません。Cut me some soackというイディオムで使われる cut は give と同じ意味なので、直訳すると「緩さをちょうだいよ」で、そこから転じて「大目に見て」になります。
写真のスポーツをご存じですか?テレビや公園で見かけたことがある人もいるかもしれません。一見、綱渡りのようですがスラックライン(slackline)と呼ばれるもので、ベルト状の紐(ライン)の上でバランスを取りながら飛んだり跳ねたりして楽しみむスポーツです。上級者になると体操の床演技のように、体を何回もひねりながらトリックを次々と決めていくようです。
スラックラインのslackとは、ロープなどが「弛んだ」「ゆるい」という意味です。ラインは木と木の間などにテンションを掛けてきつく張りますが、ライン自体に伸縮性があるため、実際に乗ると上下左右に揺れます。ラインが伸縮し、弛んでいるようであるためスラックラインと言うようです。
さて、このスラックラインと今日のテーマである、「大目に見る」がどのように関係しているかというと、「スラック = slack」という単語です。
今日のフレーズ
Cut me some slack!
ちょっと大目に見てよ
そんなにきつく当たらないで
勘弁してよ
見逃してよ
厳格なルールや厳しい処分を緩めるようなイメージをすると覚えやすいかもしれません。このイディオムで使われる cut は give と同じ意味なので、直訳すると「緩さをちょうだいよ」になります。
上では cut me some slack と me が使われていますが、実際には cut [人] some slack なので、cut him some slack, cut her some slackなど状況に応じて変えましょう。
例文
I know I did it wrong, but today is my first day back to work after maternity leave, so cut me some slack.
やり方が違ったみたいだけど、今日は産休明け初日。ちょっと大目に見てよ。
Come on, guys. Cut him some slack. He didn’t break the wine glass on purpose. He was just trying to help.
ちょっとみんな、勘弁してあげなよ。彼だってわざとワイングラスを割ったわけじゃないんだから。手伝おうとしてただけ。
バリエーション
Go easy on me.
大目に見てね
お手柔らかに(お願いします)
手加減してくださいね
控え目にしてね
Easy という単語からも、「簡単な」「優しい」といったニュアンスがなんとなく読み取れますね。また、me の部分は他の人や物に変えて使うこともできます。例文を見てみましょう。
例文
So how do you think I did on the presentation? Go easy on me.
私のプレゼンどうだった?(上手くできてた?)大目に見てね
Since he’s had such a bad week, we’ll go easy on him.
彼、散々な1週間だったみたいだから、手加減してあげましょう。
Go easy on the sugar. Instead, add more honey.
お砂糖は控え目にする代わり、ハチミツを入れましょう。
The doctor told me to go easy on alcohol.
医者にアルコールを控えるようにと言われてしまった。
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