テニスで相手が自分のコートにボールを打ち込んできました。そのボールをどう打ち返すかはあなた次第です。今回のイディオムはそのような状況を表しています。「どう出るかはあなた次第」「次の手を決めるのはあなた」といったシチュエーションで使えるフレーズです。意外に日常会話でも使えるので覚えておいて損はありませんよ。
今日のフレーズ
The ball is in your court.
どう出るかはあなた次第
次に行動するのはあなた
あなたが決める番
直訳すると、「ボールはあなたのコート内」です。これはもちろんテニスだけの話ではなく、比喩として使われます。たとえば、ビジネスで先方からオファーを受けたとします。そのオファーを引き受けるか否かはあなた次第です。どう出るかはあなた次第。The ball is in your court. といった具合です。
It’s up to you との違いは?
「あなた次第」という意味で、It’s up to you. というフレーズを聞いたことがあるかと思います。これと今回のフレーズはどう違うのでしょうか。まずは、It’s up to you.の例文を見てみましょう。
A: What movie do you want to see?
何の映画観る?
B: I don’t really care. It’s up to you.
別に何でもいいよ。決めちゃって。(あなた次第)
例文のように、It’s up to you.は、「決めるのはあなた」という意味で「あなた次第」という訳になります。
今回のイディオム The ball is in your court.にも「あなた次第」という意味が含まれますが、The ball is in your court.には、その時点までは相手にあった主導権が、今度はあなたに回ってきたというニュアンスがあります。It’s up to you.のように、ただ単に「あなたが決めていいよ」とは違い、ある状況で次に行動を起こす責任があるのはあなたという意味が込められています。
また、行動を起こす人が誰なのかによって The ball is in your court. の your の部分を変えることができます。
The company has made Steve an offer, and now he has to decide whether or not to accept it. The ball is in his court.
会社はスティーブにオファーを出してきた。オファーを引き受けるかどうか、ここから先は彼次第だ。
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