「確かではないけど、たぶん・・・」こんなとき “maybe” を使いがちです。今日はそんな状況で使えるフレーズをご紹介します。日本人だけでなく、英語のノンネイティブには難しい発音ポイントもご紹介。音声付きの例文で使い方を詳しく見ていきましょう。
質問をされてもハッキリとした回答ができないことってありますよね。
「う~ん、何とも言えないなぁ」
「確かではないけど、こうかもしれない」
先日の記事では、Yes/Noで答えられない時に “It depends.” あるいは “It depends on…”というフレーズを覚えました。
今回も Yes/Noでは答えられないときに覚えておくと便利なフレーズをご紹介します。
今日のフレーズ
I can’t say for sure.
はっきりしたことは言えない
確かではない
断言はできない
何とも言えない
よく分からない
for sure = 確実に、確かに
直訳は 「確かなことは言えない」
このフレーズの使い方は、これ単体で使ってもいいですし、この後に butや新しい文章を入れて 「こうかもしれない」 と付け足しても使えます。
例文
A: Do you like this new design?
この新しいデザイン、どう思う?
B: Well…I can’t say for sure.
う~ん・・・何とも言えないなぁ。
A: What time is Steve coming to the party tonight?
スティーブは今夜のパーティーに何時に来るの?
B: I can’t say for sure. He tends to show up late.
はっきりしたことは言えないけど、彼はよく遅れてくるよ。
A: What did he just say in French?
彼は今フランス語で何て言ったの?
B: I can’t say for sure, but I think he said that he wants us to be here by 8am tomorrow morning.
断言はできないけど、たぶん明日の朝8時までにここに来るようにって言ったと思う。
I can’t say for sure, but I think this is the book she was looking for.
断言はできないけど、彼女が探していた本はこれだと思う。
I can’t say for sure, but I have a feeling that this is wrong.
確かではないけど、何となくこれは違う気がする。
発音ポイント
ここで、発音のワンポイントです。canとcan’t は発音するのも聞き取るのも難しいものです。しかし、”文法メガネ” で見ると、canが「助動詞」ということに気が付くはずです。
「助動詞」とは、簡単に言うと、スポットライトを浴びるメインの動詞のサポート役です。メインの「動詞」を「助ける」存在なので、「助動詞」なのです。サポート役であるため、発音するときもメインの動詞より目立ってはいけません。(あえてサポート役を強調するときは別です。)
たとえば、I can say. という文章を発音する場合、can は say のサポート役であり、say より控え目に発音されるべきなのです。つまり、スポットライト(強調する部分)はメインの動詞である say なのです。
I can say.
それに対し、I can’t say.と否定にする場合、通常は否定になっているところを強調したいため、can’t にスポットライトを当てる意識が必要です。
I can’t say.
わざと can を強調したい場合は別ですが、通常は肯定文の can を言うときは、「キャン」 ではなく、もっと短く「キン」ぐらいのイメージで発音すると上手くいきます。
I can say. → アィキン セェーィ
否定の I can’t say. のときは、can’t を強調したいため、can’t の部分を少し長めに言うと、それらしく聞こえます。
I can’t say.→アィキャーンT セェーィ
下の I can say. と I can’t say. の違いを聞いて、練習してみましょう。
I can say. I can’t say.
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