今回は疑問文のイントネーションについてです。 疑問文は全て文末を上昇調(上がり口調)で言う印象がありますが、実は下降調(下がり口調)で聞く質問文もあります。
今回ご紹介する例文はイントネーションに注意して聞いて、声に出して大袈裟に真似してみてください。(大袈裟ぐらいにやってちょうどいいぐらいです。)
Yes/No 疑問文
「はい」「いいえ」で答えられるYes/No疑問文は文末のイントネーションを上げます。
Are you hungry?
お腹空いてる?
Is she your teacher?
彼女があなたの先生ですか?
Wh- 疑問文
答えに何らかの情報がある WH疑問文は文末のイントネーションを落とします。WH疑問文には how も含みます。
Where do you live?
お住まいはどちらですか?
How old are you?
おいくつですか?
上昇調・下降調を間違えたからといって基本的な意味が変わってしまうことはありません。また、シチュエーションによっては違うイントネーションで言うこともありますが、「ルール」としては上記の通りです。しかし、イントネーションの使い分けで話している人の意図が変わることもあります。
イントネーションの使い分け
よくある例を2つご紹介します。
① Really? (本当?)
イントネーションを上げると、「本当に???」と驚きの要素が入ります。しかし、イントネーションを下げると、「ふーん、へー、そうなんですね」 というニュアンスになります。
Really? ↑
えっ、本当に?
Really? ↓
あ、そうなんですね。
②付加疑問文 (Tag Questions)
付加疑問文は、「~ですか?」「~ではないですか?」 「~ですよね?」「~ではないですよね?」と質問したり、相手に同意を求めたりするときに使います。和訳の( )の中は、意味をクリアにするために、こういうことを考えながら言う文章ですという例です。
付加疑問文では上昇調で発音すると、普通に質問しているニュアンスです。
Tony will be here soon, won’t he?
トニーってもうすぐここに来ますよね?
(トニー何時に来るって言ってたかなぁ?)
You haven’t seen Steve today, have you?
今日、スティーブを見かけていませんよね?
(話すことがあるのに、どこにいるのかしら)
It’s a beautiful day today, isn’t it?
今日は良い天気ですね~
(特に話すこともないけど、一応間をつないでおこう・・・)
You didn’t do your homework, did you?
あなた宿題やってこなかったでしょう。
(バレてるんだから)
付加疑問文のおまけ
命令文での付加疑問は、will you? ↑と上げます。
Here, hold this, will you?
ねぇ、ちょっとこれ持ってて。
I am で始まるときは、aren’t I?↓と下げます。
I’m smart, aren’t I?
私って頭良いでしょ。
Let’s で始まるときは、shall we?↑と上げます。
Let’s go out for a dinner tonight, shall we?
今夜は夕飯に行きましょうか。
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