英語の過去形は、すべて /d / の発音のイメージがありますが、実は3種類あります。 /id/ /t/ /d/ 今回はどの発音になるのかの条件など、音声付き例文を使って詳しくご紹介。ほんの少しの音の違いではありますが、このようなポイントを押さえておくことで英語の発音が変わってきます。
英語の過去形は、すべて /d / の発音のイメージがありますが、実は3種類あります。
/id/ /t/ /d/
まず、過去形の作り方についてサラっとおさらいしておきましょう。英語の動詞を過去形にするには、大きく分けて3つパターンがあります。
過去形の作り方
① ed または d を付ける動詞 (規則動詞)
cook (調理する) → cooked
rest (休む) → rested
love (愛する) → loved
②学生の頃に呪文のように覚えた動詞(不規則動詞)
eat (食べる) → ate
take (とる) → took
see (見る) → saw
(公園の遊具「シーソー」の名前の由来は諸説ありますが、「見る」「見た」もその一つ)
③ y で終わる動詞
「母音 + y」で終わるときは、ed を付ける
play (遊ぶ) → played
annoy (イライラさせる) → annoyed
「子音 + y」で終わるときは、 y を消して ied を付ける
worry (心配する) → worried
cry (泣く・鳴く) → cried
過去形の発音
過去形の作り方をおさらいしたところで、今回のテーマの発音にうつります。注意してほしいのですが、ここから大切なのはスペリングではなく「音」です。動詞の最後の音によって、 /id/ /t/ /d/ のどの発音になるかが変わってきます。
最終音が /t/ /d/ → /id/
end → ended
want → wanted
add → added
rest → rested
最終音が無声音 → /t/
無声音とは声帯が振動しない音で、 /f/ /k/ /p/ /s/ /sh/ /ch/ などです。 (発音するときに喉に手を当てても振動がないのが特徴)子音と母音がセットになって成り立つ日本語とは違い、英語は 「子音の発音」 ができるとアメリカ英語の発音に近付きます。
/f/ → laughed, coughed, photographed
/k/ → liked, talked, locked
/p/ → dropped, hoped, developed
/s/ → kissed, faxed, promised
/sh/ → finished, brushed, wished
/ch/ → watched, touched, reached
最終音が有声音 → /d/
有声音は先ほどの無声音とは逆に声帯の振動がある音です。
/b/ /g/ /l/ /m/ /n/ /r/ /v/ 母音などです
※ /d/ は有声音ですが例外で、最初の /t/ と同じ扱いで /id/になります。
/b/ → grabbed, disturbed, stabbed
/g/ → jogged, plugged, belonged
/l/ → called, mailed, controlled
/m/ → aimed, seemed, screamed
/n/ → opened, burned, joined
/r/ → colored, majored, flattered
/v/ → moved, lived, believed
私の /d/ の発音は /t/ よりに近いこともありますが、語尾の /d/ は、そこまで力を込めて発音しなくても大丈夫です。
ルールは以上です。しかし、実際に話しているときにこんなことを考えていると会話にならないので、まずは意識を向けるところから始めましょう。
この動詞はどの発音になるのかな?
あ、今の人の発音、ちゃんと / t / になってた!
このような意識や気付きが最終目的である「自動的に出てくる」状態に少しずつつながってきます。
【合わせて読みたい】