duly noted, 了解

ビジネスでよく使う「承知いたしました」「了解」を英語で言うと?

duly noted, 了解

ビジネスミーティングや法廷などで使われることが多いこのフレーズは「こちら側の意見はともかく、あなたの言いたいことはよく分かりましたよ」という意味で、ニュートラルに受け取ったことを相手に知らせることができます。

 

今日のフレーズ


Duly noted.
確かに承りました
承知いたしました

 

dulyとは「正式に」「きちんと」という副詞です。 note は情報を書き留める時に使うノート(名詞)ですが、「~を書き留める」という動詞としても使えます。今回のフレーズでは、動詞の note を過去分詞のnoted に変えることで、形容詞として使っています。「正式に書き留められた」という直訳から、「あなたの発言(アドバイス・意見)は確かに心に留めておきます」といった意味になります。

 

発音ポイント

発音のポイントは、notedの部分です。「ノーテッド」ではなく、「ォゥッ」と言ってみてください。「ノー」と伸ばすだけではなく、小さな「ぅ」を入れて「ノォゥ」」と唇を丸く突き出します。また、アメリカ英語では、noted の /t/ の音が/d/に変わります。また、最後の d はほとんど発音せずに、舌を上の歯の裏に当てて息をせき止めるイメージで発音するとネイティブらしい発音に近付きます。


Noted.

 

 

 

今回のフレーズは2つの使い方があります。フォーマルなシチュエーションで使われた場合、「あなたの今の発言は適切であり、しかるべきタイミングで検討されます」というニュアンスになります。ビジネスミーティングや法廷などで使われることが多いです。大切なのは、このフレーズは「こちら側の意見はともかく、あなたの言いたいことはよく分かりましたよ」ということを伝えているだけということです。あくまでニュートラルに受け取ったことを伝えているだけなので、検討した後にどうなるかはわかりません。

 

もう1つは真逆な意味になりますが、皮肉な使い方です。相手に侮辱的や失礼なことを言われた返し、あるいは相手が言ったことが正しいと分かっていても、自分に対しての批判であったため受け入れたくないときのレスポンスとして、「ああ、そうですか」と言って片付けるときに使われます。「あなたの発言は私の耳に届きましたよ(でも心には響いていません)」という意味になります。

 

よくある(特にネイティブの)ミススペルで、*duelly noted あるいは *dually noted を見かけますが、どちらも間違いです。duellyは単語ではないため、パソコンで打つとスペルチェックで引っ掛かるでしょう。一方、duallyは存在する単語なのでスペルチェックに引っ掛からないかもしれません。しかし、duallyとは「二重に」という意味で「二重に承知しました」と意味がよく分からないフレーズになってしまいます。Duly notedとしっかり覚えておきましょう。

 

また、このフレーズは dulyを省略して ”Noted”の部分だけで使われることもよくあります。「承知いたしました」ではなく、短く「了解」と言うようなニュアンスになります。

 

 

例文


A: Steve, maybe your report should include the actual numbers mentioned in the meeting, just to be sure.
スティーブ、レポートだけど念のためにミーティングで出た実際の数字も入れといた方がいいんじゃない?
 
B: Duly noted. I’ll discuss with my boss later to see whether the numbers can be included given the word count limitation.
分かりました。文字数制限があるので、入れられるがどうかあとで上司と相談してみますね。

 

 

 
 


Thank you. Your offer to help is duly noted and much appreciated.
ありがとうございます。大変有り難いご支援の申し出、しかと承知いたしました。

 

 

 

 


A: I love your new sweater, but maybe it’s a little small for you.
新しいセーター素敵ね。でも、ちょっと小さいみたいだけど。 

B: Duly noted.
ああ、そうですか。

 

「分かりました」と相手のコメントを受け入れている場合もあれば、「勝手に言ってれば!」と相手に不快感を抱いているときもあります。また、実際は自分でも「やっぱりもう1つ大きいサイズにしておけばよかった」と少し後悔していることもあります。日本語でも同じですが、どの意味になるかは、その時の状況と言い方で判断する必要があります。

 
 
 

A: The meeting’s starting in 10 minutes.
あと10分で会議が始まりますよ。

B: OK, noted.
オーケー、了解。

 

 

 

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