音楽の「雰囲気」や「印象」を変えたい場合、キー(調)を変えて演奏することができます。つまり、転調するということです。
今日のフレーズ
on a different note
それはそうと
それはさておき
話は変わりますが
余談ですが
ところで
フレーズの由来
まずはこのフレーズの由来について見ていきましょう。
楽器を習ったことのある人であればピンとくると思いますが、音楽の「雰囲気」や「印象」変えたい場合、キー(調)を変えて演奏することができます。つまり、転調するということです。
たとえば、「A」で成り立っている曲を「B♭」に変えるというイメージです。(曲の中でメインに使われている音を違うものに変える、ということです。)
そして、キー(調)を変えれば、音楽を演奏するために使用される音符(note)を変えることになります。(シャープが付いたり、フラットが付いたりします。)
これをビジネスシーンに置き換えて考えるとどうなるでしょうか。
例えばプレゼンをしているとします。プレゼンの途中で「転調」をするということは、プレゼンの最中にトピックをガラッと変えるということです。新しい製品のマーケティングについて話していたのに、突如、社員の年休消化率について話題を変えるようなものです。
英語を教えていると、複雑な文法を説明しなくてはいけないことが必ずあります。しかし、文法を喜んで楽しそうに勉強する人は少なく、生徒さんの表情が険しくなってくると私はユーモアのある例を挙げたり、その場の雰囲気を明るくしようとします。これも一種の「転調」ですね。
このように別の話題や別の「音調」に変える場合に使うフレーズが on a different note です。
例文
So I guess that’s all we can do for now. On a different note, have we decided what to do about tomorrow?
ということで、今できるのはここまでですかね。それはそうと、明日のことって決めたんでしたっけ?
ただ話題を変えるだけでなく、もっと軽い(lighter)、明るい話題に変える場合は on a lighter note を使ってみてください。
on a lighter note
もっと軽い(明るい)話題に変えると
And that’s what makes airplanes fly. This will be on your next text so to be sure to review. On a lighter note, the long-awaited summer vacation is just around the corner!
飛行機が空を飛ぶのはそういうわけなのです。これは次のテストにも出るので復習しておくように。それはさておき、待ちに待った夏休みもあとちょっとですね!
long-awaited で「待ちに待った」「心待ちにした」という意味になります。例文のように “the long-awaited ○○”というように使うことで「待ちに待った○○」「心待ちにした○○」となります。
just around the corner は「もうすぐ」「間近」「目と鼻の先」という意味。文字通り、ある物が物理的に「角を曲がってすぐそこにある」という意味でも、夏休みのように無形のものでも使えるフレーズです。
バリエーション
on a different note や on a lighter note 以外にも、話題を変えるフレーズはたくさんあります。話題チェンジャーの鉄板フレーズ by the way(ところで)のバリエーションとして、次のフレーズも覚えておくと会話がスムーズになるので便利ですよ。
on another note
話は変わりますが
on a separate note
話は違うが
別の話になりますが
on a side note
ちなみに
ついでに言うと
so
ところで
そんなわけで
anyway
とにかく
さて
anyhow
いずれにせよ
とにかく
発音ポイント
- on a different note, on a separate note, on a side note, on another など、on に続いて a が来る場合は、on の後に間を置かずに続けて「オナ」と言うとらしく聞こえます。(リンキング)
「オン・ア・ディファレント・ノート」ではなく、「オナ・ディフレン・ノゥ」
- 話題を変える時に使う so (ところで・そんなわけで)は、そのあとに1~2秒間を置くようになつもりで言いましょう。
So,(少し間を置く)how are your parents doing?
ところで、ご両親はお元気?
- 同様に、anyway (さて・とにかく)や anyhow (いずれにせよ)も直後に少し間を置くのと同時に、語尾を落とすようなイントネーションにすると、聞き手は「あ、この後に話題が変わるんだな」と思います。
Anyway,(少し間を置く) I should get going soon.
さてと、ぼちぼち行かないとかな。
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