カジュアルな会話で登場するのが今回のフレーズ。
But who’s counting?
直訳すると「数えているのは誰だ?」になるこのフレーズは、count (数える)という言葉が使われていることからも想像ができるように、直前に出てきた数字に対してユーモラスにコメント、あるいは皮肉っぽく返すときによく使われます。
自分に関して使う場合は、「(その数は)大したことない」と過小評価をするとき、他人に対して使うときは「別に数えているわけではないけど」とすこし意地悪なツッコミをする時に使われることが多いようです。(数えていないと言いながら具体的な数字がすぐに出てくるということは明らかに数えているため)
その他にも、10 more days(あと10日), but who’s counting? や It’s been 3 years(あれから3年), but who’s counting? のようにカウントダウンやカウントアップの後に使われる場合は、それぞれ「待ちきれない」「もうこんな月日が経ってしまった」というニュアンスを含みながらも、「大した事ない」というオーラを醸し出すため、ユーモラスな雰囲気になります。
なかなか1つの和訳では表せないフレーズなので、例文から雰囲気を掴みとっていきましょう。
自分に対して使う場合(過小評価)
I’ve had 7 cups of coffee today, but who’s counting?
今日既に7杯のコーヒー飲んでますが、なにか?(7杯なんて大したことはない)
I’m turning 97 next week, but who’s counting?
来週で97歳だけど、なんのこれしき。(97歳だなんて、まだまだこれから)
他人に対して使う場合(皮肉・意地悪なツッコミ)
You realize that we only have 2 more days till the deadline and you’ve only completed 47% of the task. But who’s counting, right?
細かいことを言うわけじゃないんですが、締切まであと2日でまだタスクの47%しか完了していないってご存じですよね?(本心:あと2日で間に合うの?)
137 days. That’s how long we’ve been waiting, but who’s counting?
もう137日も待っているのよ。別に数えているわけではないんだけど。(本心:いくらなんでも長すぎるでしょう)
どちらの例文も、「細かいことを言うわけじゃない」「別に数えているわけではない」と言いながらも細かい数字が出てくるあたりが相手に対してチクリと刺さる皮肉です。
カウントダウン
There are only 349 more days 11 hours and 17minutes till my trip, but who’s counting?
旅行まであと349日11時間17分。ガッツリ数えてますが、なにか?
10 more days to go, but who’s counting?
気が付けば、あと10日。(楽しみに待っているにも関わらず「気が付けば」とクールに振舞っている)
カウントアップ
27000 days old, but who’s counting?
生後たった27000日。(27000日=73年という年齢を、わずか・ほんのという意味の「たった」を使いながら表している意外性がユーモラスな雰囲気を出している)